

2026.04.17#ブログ
家づくりブログvol.14【窓の結露する?しない?】
建築業界にナフサショックの影響がここ数カ月で非常に大きくなっており、落ち着かない状況が続いております。
私たちにできることは少ないですが今できる目の前の仕事を精一杯していきたいと思います。
先日富山県は魚津市にあるとびUO!プールに行ってきました。
目的はプールではなく建物。
巨大な集成材の梁が特徴的な建物で梁の全長はなんと37m。。
石川県と同じ多雪区域で積雪荷重を考慮することもあって長さだけでなく高さも高い。
木材の力って改めてすごいですよね。
プールの周りをうろちょろしてると不審者に思われるかもしれないので少しだけの滞在でしたが昔の家にしてもこのような新しい建物にしても木の持つ力を間近で見ると毎回勝手に力をもらえている気がしています。
さて、今回は「窓の結露」について
以前お客様からのご質問で「窓は結露しますか?」といただきました。
「樹脂サッシだから結露しません!」
「良い換気装置を使っているので結露しません!」
なんてことも聞いたことがあるかもしれません。
確かに窓の性能が上がれば結露しにくくなります。ただ絶対に結露がしないわけではなく条件次第では結露の可能性もあったりします。
■結露はどのようにして起きるのか?
結露というと冬の窓の結露を思い浮かべると思います。
冬の室内環境が室内22℃60%の場合どうなると結露が起こるのか見てみましょう。
見たことがある人もいるかもしれませんが上図は湿り空気線図というものです。
横軸が温度で縦軸が絶対湿度といって今の設定では簡単に言うと22℃60%の空気が持っている湿度の量が10g/kgと考えてもらえればと思います。
左から右上へと昇っている線が相対湿度で皆さんがよく見る湿度がこの値になります。
空気線図を見ると22℃60%の空気を左へ伸ばしていくと左から右上へと昇っている線に突き当たります。
この点が露点温度となります。
露点温度が14℃なので22℃60%の空気が14℃以下の物に触れてると結露が起こりますよということになります。
冷蔵庫から出したものはほぼほぼ結露しますね。
ですので窓が結露する状況は窓の温度が14℃以下になっていれば結露することになります。
■ペアガラスは結露するのか?
では普通の樹脂ペアガラスは実際に結露するのか見てみましょう。
外気温が0℃で室温22℃とした場合
窓の中央付近の温度は約20℃なので結露は起こらないことが分かりました。
実はこれでオッケーではなく、窓というのは全箇所同じ温度ではないのです。
窓の一番結露しやすい場所は下図の青い位置になります。
この部分はガラスとガラスを繋げる材料が使われていたり、ガラスと樹脂枠とを繋げる材料が使われていたりする部分の近くなので窓中央よりも窓の温度が下がりやすくなります。
しかし、青い部分の温度も17.5℃と14℃を下回っていないので結露しないようです。
■カーテンを閉めた状態では結露するのか?
ペアガラスはどの範囲でも結露がしなさそうなので大丈夫ですね!
では終わらなくて、皆さん就寝時カーテンを閉めますよね?
実はカーテンを閉めた場合、室温の空気が窓まで行きづらくなるため窓の温度があまり上がらず結露しやすくなります。(カーテンが暖かい空気を窓の手前で止めている感じ)
カーテンの裏で知らない間に結露してほしくないですよね?
カーテンを閉めた状態での窓中央付近の温度は約17℃でカーテンを閉めていても窓中央付近は結露しないようです。
初めて危険マークが出ました。。
カーテンを閉めた状態で窓の淵の温度は約13.5℃となりました。
14℃を下回ったので結露の危険性があります。
ただこの結露は少し水滴が付くくらいで水が滴り落ちるくらいの結露でなければ問題ないと思います。
外気温が0℃よりも下がってきたりするとさらに結露の危険性も高まりますし、大人数で寝た場合、その部屋の湿度も高まり結露の危険性が高まる可能性もあります。
■結露させないためには
結露を100%発生させないことは状況によってはなかなか難しいかもしれませんが対策しておくことはできます。
■自分たちの暮らしたい温湿度を把握しておく
■窓の表面温度が何℃くらいになるのか分かっておく
■窓の淵まで性能の良い窓を使用する
■開けれそうであればカーテンやスクリーンを一部開けておいて空気が循環するようにする
■絶対湿度が低い生活を心がける
■住む地域の冬の最低温度が何℃くらいになりそうか分かっておく
色々と対策をしておくことはできたりします。
結露しません!と言葉で言うのは簡単ですが実際に暮らす状況などを考えると私は結露しませんとは言えません。
結露に悩まれている方、実際に住む場所、暮らしの環境を踏まえて計算してもらっても良いのではないでしょうか?
窓の結露のお話しをしてきましたが実は窓の結露だけではなく、壁体内結露という壁の中で起こる結露もあるのでそのあたりも気にして家づくりをするとさらに良いお家になると思います。
