2025.05.08#ブログ
IZUMIのお家づくりvol.1 【暮らしと地震】なぜ今、木造住宅にも「本気の耐震性能」が必要なのか?
こんにちは。
株式会社和泉の宮崎です。
本文で皆さんにお伝えしたいことは「耐震性能の本当の意味」についてです。
私たちは日々、木造住宅に携わる中で、
「この家は本当に大切な人を守れるのか?」という問いと向き合っています。
近年、私たちが暮らす日本は、世界有数の地震大国化しております。
阪神淡路大震災や東日本大震災、熊本大地震。
発生から1年4カ月が過ぎてもなお、脳裏に焼き付いている能登半島地震。
そしてこれから起こりうる可能性の高い南海トラフや首都直下型地震。
この様な大地震のリスクは決して他人事ではない時代となりました。
そんな中、家を建てるということは、単なる建物ではなく「命を預ける場所」をつくるということ。
だからこそ、「耐震性能」にこだわることは、未来の安心への投資だと弊社は考えております。
皆様は「その耐震性能ってどうやって決まるの?」と、疑問に思ったことはありませんか?
既にご存じの方も多いと思いますが、住宅の耐震性能にはランクがあります。
そのランクは「耐震等級」と言い、等級は1〜3まであります。
等級3が最も高性能。
これは、災害時の拠点になる消防署や警察署と同レベルの耐震性を意味します。
昨今、建築会社や工務店の中には「耐震等級3」の文言が非常に多く見受けられるます。
では、この「耐震等級3」はどのように決められているのでしょうか。
評価には大きく分けて2つの方法があります。
それは、「壁量計算」と「許容応力度計算」。この違い、ご存じですか?
一つは「壁量計算」。これは建築基準法で定められた、いわば“最低限の基準”です。壁の量だけで耐震性を判断する、簡易な計算方法ですね。
もう一つが「許容応力度計算」。こちらは、構造部材(梁や柱、接合部)ごとに荷重や地震力を計算して、安全性を徹底的にチェックする方法です。正直、手間もコストもかかりますが、その分、得られる信頼性は段違いです。
弊社では「許容応力度計算での耐震等級3」を採用しています
ここで、私たちの話をさせてください。
弊社では、全棟で「許容応力度計算による耐震等級3」を取得しています。
それはなぜか?
それは、ご家族の命を守る責任が、私たちの手にあると考えているからです。
地震が起きたとき、倒壊しない家。
家族の命を守り、その後の生活まで守ってくれる家。
そういう家を届けたい。その想いで、私たちはあえて「難しい方」を選んでいます。
そうするとこの様なお声もいただきます。
「耐震等級3の家に住むと、生活はどう変わる?」
答えは単純です。安心感が違う。
揺れたとき、「この家なら大丈夫」と思える安心感は、何にも代えられません。
また、付加価値として保険料がお得になります。
地震保険料が割引されるケースもあり、長期的な経済負担を軽減できます。
そして、資産価値も保たれます。
将来、売却する事がある際には「許容応力度計算の耐震等級3」は大きなアピールポイントになります。
まとめと致しまして、
家は「建てること」がゴールではありません。
どんなにおしゃれで、どんなに機能的な家でも、「地震に耐えられない家」は、
暮らしの土台として不十分です。
本当に大切なのは、「安心して毎日を送れる家」。
そのために、私たちは今日も、耐震性能と真剣に向き合っています。
もし家づくりを考えているなら、まずは「どんな耐震性能を備えているか」を確認してください。
そして、気になることがあれば、ぜひ私たちにご相談ください。
一緒に、家族の未来を守る家をつくっていけますと嬉しいです。
参考リンク
許容応力度計算とは?壁量計算との違いと耐震等級について
https://housing-news.build-app.jp/article/34451/
耐震等級3の家が本当に安全なのか?専門家による解説
木造住宅の耐震性能|許容応力度計算のススメ(SanToDoMiNGO)